民主的に衆愚政治を防ぐ方法: 賭け市場 & Surprisingly popular vote方式
日本はコロナで緊急事態宣言を延長である。民意なので仕方ない。
昔の戦争のときもこうだったんだろう、というのは常套句だが、今回は切実にそう思う。誰も客観的な数字を見ないで、恐怖と熱狂で政権を追い込む。政権は無意味と知りつつ世論に迎合する。みんなのいう通りやれば、後で責任をとらなくてもいいから。
— 池田信夫 (@ikedanob) January 31, 2021
4月の緊急事態宣言、5月の延長はデータに基づき大反対だったけど、今の緊急事態宣言の無駄な延長にはもう腹も立たなくなってきた。コロナウイルスと一緒で、抵抗しても無駄と悟ってきた。コロナウイルスより恐怖ウイルスの方が1000倍ぐらい感染力強いは、長居するはで困るけど。
— J Sato (@j_sato) February 1, 2021
こういった集団パニック状態を抜け出す方法がないかを考えていた。
- 独裁政治
- ベラルーシ等は独裁者がコロナに特別な対応は不要と言い切って、普通に生活しているらしい。コロナの死亡率が欧州ではかなり低く、コロナの数字が疑われているが、医療崩壊も起きておらず、 実際に大した被害は出ていないもよう。BCGの高接種国である。
- 民主主義者の価値観とは合わないし、独裁体制を採用するのは長期的にはよくない結果をもたらす可能性が高いため実利的にも受け入れがたい
- IQが高い人等の意見・投票優先
- これは一見よさそうだが、案外そうでもないことがわかっている。ある認知クイズ3問を、数学や統計に強い人が最も集まっていると思われるMITで行ったら、不正解率が半分であった。同じ認知クイズを人口一般に行うと不正解率は8割であった*。半分は8割よりはマシだが、多数決で決めていたら、高IQの人が投票していても間違うということだ。
* Shane Frederick, "Cognitive Reflection and Decision Making" JOURNAL OF ECONOMIC PERSPECTIVES, VOL. 19, NO. 4 (2005)
https://www.aeaweb.org/articles?id=10.1257/089533005775196732 - (コロナパニックの春時点で少なくない理工系を含む大学教授が「自粛しろー!!!西浦先生が正しい!!」と吠えていたので、IQが高い人を優先してもパニックから脱却できないのは実感する。西浦氏もIQ少しは高い方だろうし。)
バイアスから抜け出す最高の方法は「それに賭ける?」と問うこと。西浦42万人やIHME6万人を出す人・反応している人に「それにイクラ賭ける?」と問いたい。米国大統領選の予想もメディア予想は当てにならず、賭けサイトが一番正確。 https://t.co/lt5YKYehjO pic.twitter.com/oLp1yZYleh
— J Sato (@j_sato) December 2, 2020
Surprisingly popular vote
コロナの「緊急事態宣言を延長すべきか?」を例に考えてみよう。「(A) あなたはどう考えるか?」「(B) 多くの人(世間)はどう考えると思うか?」の投票結果が以下のようになったとしよう(現実もこれぐらいではないだろうか)。
- (A) あなたはどう考えるか?
- 延長すべき 65%
- 延長すべきではない 35%
- (B) 多くの人(世間)はどう考えると思うか?
- 延長すべき 80%
- 延長すべきではない 20%
- (C) (A) あなたはどう考えるか? ー (B) 多くの人(世間)はどう考えると思うか?
- 延長すべき 65% - 80% = -15%
- 延長すべきではない 35% - 20% = +15%
- (A) あなたはどう考えるか?
- 米国と戦争すべき 75%
- 米国と戦争すべきでない 25%
- (B) 多くの人はどう考えると思うか?
- 米国と戦争すべき 95%
- 米国と戦争すべきではない 5%
- (C) (A) あなたはどう考えるか? ー (B) 多くの人はどう考えると思うか?
- 米国と戦争すべき 75% - 95% = -20%
- 米国と戦争すべきではない 25% - 5% = +20%
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