Posts

Showing posts from September, 2021

国家的なプロパガンダは、教育を受けた階級に支持され、そこから逸脱することが許されない空気感を醸成できた場合に、多大な影響力を持つ

Image
コロナはもはや医学的な問題というよりも政治社会心理的な問題の側面の方が強くなっていると感じるが、NY大学メディア学ミラー教授の 「コロナは史上最大のプロパガンダだ」 という主張は気になった。プロパガンダというのは 「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った行為・情報戦・世論戦」 と定義されるようだが、今ひとつ掴み所がなく、 @gaaaal6 さんお薦めのチョムスキー先生の本を読んでみることにした。チョムスキー先生の名前は知っているが、恥ずかしながら著作を読むのは初めてだ。 メディアとプロパガンダ https://t.co/93dnxnsrp0 チョムスキー先生の名著。 — gaaaal (@gaaaal6) August 14, 2021 @gaaaal6  さんお薦めの本はKindle版がなかったため、それと近そうで、かつ、短くまとまっている↓の本にしてみた。邦訳はおそらく右の新書。 オーディオブックと合わせて購入し、 KindleのImmersion Reading機能 で読んだのだが、ちょっと嬉しい想定外があった。なんとナレーションがチョムスキー先生の肉声というか、チョムスキー先生の講義を録音したものだったのだ。本も音声講義をテキスト化したもので、チョムスキー先生の講義を受けられた気分である。 薄い本だが、 現代プロパガンダについての濃い内容がてんこ盛り で目が話せない。以下、簡単にメモ。まずは現代プロパガンダの初期の歴史の内容に驚いた。 えっ、こんなにあからさまにプロパガンダって展開されてきたの?? 現代政府による最初のプロパガンダ作戦は、1917年の第28代米国大統領ウィルソン政権時に第1次世界大戦への参戦に世論誘導するために実施    欧州での第1次世界対戦に関して、米国民は厭戦で平和主義で参戦する理由がないと考えており、ウィルソン大統領は当初は中立の立場であった。  しかし、ウィルソン政権は「戦争を終わらせるための戦争」として参戦を決断した。そこで、米国民の世論を変えるために、1917年、ジョージ・クリールを長とする最初の現代的なプロパガンダ機関であるCPI(Committee on P